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9月のフィッシング報告は9万4661件、Amazon・カード会社・国税庁などのなりすましが続く
フィッシング対策協議会によると、2026年9月のフィッシング報告は94,661件で前月比約15%増となりました。Amazonをかたるものが約3分の1を占め、ECやクレジット・信販系のなりすましが特に多い状況です。
9月は報告件数が約15%増えた
フィッシング対策協議会が2026年10月19日に公表した月次報告によると、9月に寄せられたフィッシング報告は94,661件でした。8月より12,323件増え、約15%の増加です。
重複を除いたフィッシングサイトのURLは49,032件、悪用されたブランドは105件でした。単純に「同じ詐欺サイトが大量に送られただけ」ではなく、多くの偽サイトやブランド名が使われている状況が続いています。
Amazonが約33%、でも“Amazonだけ注意”では足りない
報告全体ではAmazonをかたるものが約33.2%と最も多く、Appleが約11.1%でした。セゾンカード、アメリカン・エキスプレス、国税庁を加えた上位5ブランドだけで、全体の約65.3%を占めています。
分野別ではEC系が約47.9%、クレジット・信販系が約35.0%です。つまり、通販の注文や配送、カード利用、支払い確認など、「本当に日常で通知が来そうな内容」が中心に使われています。
ここがフィッシングの難しいところです。自分がAmazonを使っていないならAmazonの偽メールは見破りやすいでしょう。しかし、ちょうど荷物を待っている日や、カードを使った直後に、それらしい通知が来ると判断が難しくなります。
件数が多いと、誰でも一度くらい“タイミングが合う”
フィッシングは、相手があなたの状況を全部知っているとは限りません。大量に送れば、そのうち誰かには偶然タイミングが合います。
「今日カードを使った人」「荷物を待っている人」「税金の手続きが気になっている人」は毎日います。そこへ本物らしい文章が届けば、自分を狙い撃ちにした連絡のように感じます。
だから、「自分の名前が書いてあるか」「今ちょうど心当たりがあるか」だけで本物と判断するのは危険です。漏えいした氏名やメールアドレスなどが使われる場合もあり、個人情報が一部合っていても安全の証明にはなりません。
リンクを見抜くより、確認する入口を固定する
毎回URLの文字を細かく読み、本物か偽物かを当てるのは疲れます。スマートフォンではURL全体が見えないこともありますし、似た文字を使った紛らわしいドメインもあります。
そこで、確認方法を固定してしまう方が楽です。通販の注文状況なら公式アプリ、カード利用ならカード会社のアプリ、税金なら自分でブックマークした公式サイトというように、「重要な確認はメッセージ内のリンクから行わない」と決めます。
本物の通知だったとしても、公式アプリから同じ内容を確認できるなら困りません。この方法なら、巧妙な偽URLを一つずつ見破る負担を減らせます。
フィッシングが増えた月ほど、“注意力”より習慣で守る
94,661件という数字を見ると、詐欺を全部覚えて避けるのは無理だと分かります。ブランドも105種類あり、手口は変わり続けます。
だから対策も、「怪しい文章の特徴を100個覚える」より、重要な連絡は公式アプリから確認する、パスワードを使い回さない、多要素認証を使う、といった変わりにくい習慣を中心にした方が長く使えます。