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退職者のアカウントを止めるとき、メール・SaaS・セッション・引継ぎを一度に整理する
退職時は一つのアカウント停止だけで終わらせず、メール、クラウド、業務SaaS、ログイン中のセッション、共有パスワード、後任へのデータ引継ぎを同じ手順で確認します。
退職処理は「アカウントを削除する作業」より広い
小さな会社では、メール、クラウド、勤怠、会計、顧客管理、Web管理画面などが別々に契約されていることがあります。退職時に一つのアカウントだけ止めても、別サービスやログイン中のセッション、共有パスワードから業務情報へ入れる状態が残れば、退職処理は完了していません。
この記事では、共有フォルダだけの権限確認ではなく、人が会社を離れるときの入口全体を同じ手順で閉じる方法に絞ります。クラウド共有そのものの見直しはクラウド共有フォルダは「誰が・何を・いつまで見られるか」で整理するで詳しく扱っています。
退職日前に、本人が使っているサービスと引き継ぐデータを分ける
まず、本人が使っているメール、クラウド、業務SaaS、VPN、Webサイト、SNS、ドメイン、レンタルサーバーなどを一覧にします。そのうえで、「アクセスを止めるもの」と「後任へ引き継ぐデータや設定」を分けます。
先にデータの引継ぎ先を決めておけば、退職日に慌ててアカウントを残し続ける必要が減ります。個人アカウントへ直接共有している業務データや、本人だけが知っている管理画面も見落とさないようにします。
退職時刻に合わせて、サインインと現在のセッションを止める
退職後のアクセスを止めるときは、パスワード変更やアカウント無効化だけでなく、すでにログインしているセッションも確認します。Microsoft 365の退職者対応でも、パスワードのリセット、セッションからのサインアウト、サービスへのアクセス停止が一連の手順として案内されています。
いつ止めるかは会社の就業・引継ぎ手順と合わせ、退職者が必要な作業を終えた後に不要なアクセスだけが残らないようにします。
共通パスワードと個人アカウントへの共有は別に処理する
会社アカウントを停止しても、退職者が共通パスワードを知っていたり、本人の個人アカウントへフォルダが共有されていたりすると、別の入口が残ります。共通資格情報を使っていたサービスは必要に応じて変更し、個人アカウントへの共有はサービス側で解除します。
ブラウザーに保存された認証情報や私物端末へ保存した業務ファイルについても、会社のルールに沿って整理します。
入社時に追加したものを、退職時に逆順で外せる形にする
退職時だけ完璧な一覧を作ろうとすると漏れやすいため、入社・担当開始時に追加したアカウントや権限を簡単に記録しておく方が現実的です。退職・異動時には、その一覧を逆にたどって停止、権限削除、データ引継ぎを確認します。
人数が少なくても、担当者の記憶だけに頼らず「誰がどのサービスへ入れるか」を残しておくと、急な退職や休職でも処理しやすくなります。